ベニスに死す
LA MOROTE A VENEZIA
            伊=1971年

製作・監督・脚本:ルキノ・ヴィスコンティ
原作:トーマス・マン 
脚本:ニコラ・バグルッコ 
撮影:パスカリーノ・デ・サンティス

出演:ダーク・ボガード
    ビョルン・アンドレセン
    シルヴァーナ・マンガーノ
 
作曲家クスタフ・マーラーをモデルにしたといわれている、トーマス・マンの短編小説の映画化。
地獄に堕ちた勇者ども」「ルートヴィヒ神々の黄昏」と並ぷ、ヴィスコンテイ監督の耽美世界3部作の1本。

1911年の夏のヴェネチアはリド島。
ドイツの有名な作曲家グスタフ・フォン・アッシェンバッハ(ダーク・ボガード)は、疲れた身体を休めるために休暇をとつて水の都ペニスに来た。

彼はホテルに滞在中、母親(シルヴァーナ・マンガーノ)に連れられてこの地に来ていた美少年タッジオ(ビョルン・アンデルセン)を一日見るなり、心を奪われてしまう。彼にはタジオのギリシャ彫刻のように美しい容姿に、彼が長い間求めていた精神的な美と官能的な美との完全な結合を見いだし、恍惚と苦悩、歓喜と絶望にふるえる。
その美しさはこの世のものとは思えなかった。
初老を迎えたアッシェンバッハなのに、理性も忘れて、タジオへの想いに胸を痛める。彼はタジオと言葉一つ交わすこともなく、彼の姿を求めて滞在を続けたために、町に発生したコレラに感染した。
そして、タジオがヴェネチアを去る日、アッシェンバッハは息を引き取る。
ヴィスコンテイは、原作の設定である主人公の小説家を直接マーラーに模して音楽家とした。全編にマーラーの“交響曲第5番”が流れ、官能のうねりをうたい上げる。
 
カンヌ映画祭25周年記念特別賞

「ベニスに死す」より
交響曲第5番 嬰ハ短調:第4楽章アダージェット(マーラー)
SYHPHOHY NO.5lN C SHARP MINOR:Adagietto
アムステルダム・コンセルトヘポウ管弦楽団指揮:ベルナルト・ハイティンク